今回だけ特別に、先週に引き続き常陸國總社宮についてご紹介しようと思います。
常陸國總社宮についてといっても、神社の紹介ではなく9月の3連休(今年は5連休ですが)に行われるお祭りについてです。
お祭りは、関東三大祭ということと、山車と獅子の台数についてしか触れていなかったので、もっと詳しく触れていこうと思います。
*この動画は何年も前に行われた守横囃子による公演です。
石岡のお祭りは、8世紀からの歴史があり元々は五穀豊穣だったそうです。
現在では山車や獅子が駅前を巡行し、無病息災や交通安全などを願うお祭りとなっています。
またお祭りは三日間開催され、年版制度という石岡独自の制度があります。
これはそれぞれの町内が毎年交替で祭礼を執り行う制度のことで、現在では15町内が年番町となっています。
年番町は祭礼を執り行う他に、その町内に御仮殿(おかりや)を設営し三日間の祭礼期間に御神輿、御神霊が鎮座されます。
なお今年の年番町は仲之内町です。
一日目の神幸祭は、常陸國總社宮の御神体を御神輿にて年番町の御仮殿へお迎えする祭です。
總社宮本殿に各町の氏子代表が参集して発輿祭が行われ、午後2時の花火を合図に御神輿の渡御(とぎょ)となり、供奉(ぐぶ)行列にて年番町の御仮殿へ向かいます。
二日目の奉祝祭では、境内では茨城県高等学校相撲選手権大会(奉納相撲)が行われ、神楽殿(かぐらでん)では浦安の舞と染谷の十二座神楽が奉納されます。
一方駅前では、山車と獅子によるパレードが行われ、駅前の通りでは圧巻ともいえる光景が広がっています。
三日目の還幸祭は、午後2時に年番町の御仮殿より御神輿が出御し、神幸祭と同じ供奉行列にて本殿へ還御します。
各町内の山車や獅子は各自の町内をまわりながら所定の位置に整列し、御神輿の還御を待ちます。御神輿が本殿に着御すると、還幸祭神事、年番町の引き継ぎが行われ、祭りは終了となります。
三日間を通してたくさんの観光客が訪れますが、やはり夜の駅前が一番面白いでしょう。
獅子や山車が集まり移動することさえ困難ですが、太鼓や笛の音があちこちに響き渡っています。
なかでも名物といえるのが山車によるぶん回しです。
危険で大変疲れるのですが回しているほうはとても楽しそうです。
今の時期になると各町内で続々とお祭りの準備が始まります。
お祭り間際になると叩き初めが行われます。
一足先にお祭り気分を味わいたい方は行ってみるといいでしょう。
それでは、今日はこれで終わりにします。
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